昨年来の鳥インフルエンザの影響等と物価高騰の影響で韓国内での鶏卵(卵)の価格が上がっております。
韓国政府は、米国産等の卵を輸入し卵の価格上昇を抑制すべく、見かけの物価上昇を抑えようと必死です。
現在の卵30個入り1パックの値段は8,000ウォン~9,000ウォン前後と庶民の家計を圧迫しております。
それに対して米国産の卵は1パック約4,000ウォンと半額。
それでもあまり売れていません(韓国産と比して)。やはり、米国産への抵抗があるのでしょう。
そこで、韓国国内産の卵と米国産の卵を比較してみたいと思います。
1.写真から
写真を見て分かる通り、韓国産には黄身になにやら黒い点のようなものがあります。
これは、血斑と呼ばれるもので、雌鶏が外部的なストレス等を受けた場合に毛細血管が切れて血が混ざってしまったものです。
日本の卵にはこういったものがないのは鶏卵場で検査して、そういった卵を取り除いて出荷しないようにしているからです。
韓国の卵には、ほぼ血斑が入っていますので、どんだけストレス受けてんだよとツッコミを入れたくなるとともに可愛そうな感じを受けます。
米国産の卵にはそのようなものが見受けられません。
2.鮮度
韓国産:白身に張りがないとともに卵を割るとベチャッと広がります。また殻が薄いです。
米国産:航空機や船で運ばれてきているにもかかわらず、白身に張りがあり、黄身が盛り上がっています。殻も厚いです。
なお、韓国産、米国産共にサルモネラ菌に汚染されているため、生食には不向きです。
それにもかかわらず、韓国の焼肉屋ではユッケに生卵の黄身がのせられています。
料理人は、卵を割った手(手袋)を洗わずにユッケを作っていますので、ユッケはサルモネラ菌に汚染されています。
そのため、韓国でユッケを食べる行為は非常に危険です。
また、先日、釜山のミルミョン屋で起きた食中毒もサルモネラ菌による食中毒でした。
錦糸卵等から、サルモネラ菌が検出されました。経営者が被害者への賠償金を払えないので、夜逃げする(飛ぶ)という行為に走るのが何とも韓国らしい出来事です。
日本の卵はサルモネラ菌に侵されている物はほぼありませんね。
それは、飼料からサルモネラ菌対策を行って、雌鶏の体内からもサルモネラ菌を除去する対策を講じているからです。
卵の殻だけにサルモネラ菌が存在するわけではないのです。
ここまで読んでいただき、では、なぜ、日本の卵を輸入しないの?と思ったことでしょう。
日韓二国間の生食に適する卵の検疫協議は終了し、名目上は日本から韓国へ輸出できるようになっております。
しかし、日本の対韓輸出管理への対抗や、韓国当局により登録された卵選別包装施設(HACCPの実施等)で処理された卵であることという輸出条件も相まって、韓国内での受け入れと国民感情が影響しているのでしょう。
実際に、関税庁の貿易統計にも韓国への輸出実績はないので、名目上は輸出可能でも輸出していないのが現状です。
だからといって、韓国人に日本の卵を食べて欲しいとも思いませんし、卵かけご飯やすき焼きを食べたいと言う、わずかに居住する日本人のために卵を輸出しなくても良いと思うので、米国産の安い卵があれば十分でしょうし、韓国産の卵の方が価格に関係なく信用できるというのであれば韓国産の卵で良いのではないかと思います。
私にとっては、韓国産も米国産も同じ外国産の卵ですので、遺伝子組み換えの飼料が使われていようが米国産を選ぶかなと思います。
と言うよりも、米国産の方が安いのに安全だと思っております。